北浜の地下に、「三休橋筋」の美しい街並みを紹介するパネルがあります。そのなかに「三休橋筋をこよなく愛する人」として、当会元顧問の和田亮介氏の写真が掲示されています。三休橋筋は御堂筋と堺筋の中間を南北に走る筋で、この地点は北端にあたります。 三休橋筋は、かつて大阪の中心として栄えた船場を象徴するレトロな建物を残しながら、新たな街づくりのモデルとして、電線の地中化、歩道の拡幅、街路樹の植樹、ガス灯が設置され、昔ながらの老舗とモダンなカフェやレストランが調和して、美しい街並みをつくっています。 和田先生の街づくりへの思いと、それが実現する経緯は、著書「船場吹き寄せ」のなかで語られています。まず、電柱を地中化することによって大阪を美化する「大阪無電柱都市構想」を提言、次に住民による自治の意識が盛り上がって行政を動かす力となる「町衆復活」への望み、そして、11の団体が船場の街づくりに立ち上がった「船場フォーラム」の始動、これらの動きと相まって、大阪市のモデル事業として三休橋筋の整備が計画され、かねてからの願いが実現する運びとなったことが「三休橋筋ガス灯通り」の項に綴られています。 近畿松江会の創立にも尽力された和田先生が、大阪の地に大きな功績を残されたことは、私たちにとっても誇らしいことです。 パネルの場所は、地下鉄北浜駅・京阪淀屋橋駅間の地下通路、25番出口付近です。近くを通られたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。偉大な先達の足跡に出会うことができます。 地図はこちらです。(パネルの設置場所は地下です。) 【取材】2017年9月 |
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─三休橋筋をこよなく愛する人─ 堺屋太一氏(作家・評論家) 和田亮介氏(三休橋筋商業協同組合理事長) 喜多俊之氏(プロダクトデザイナー) |
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和田元顧問のプロフィール
も掲示 |
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(写真をクリックすると拡大します) |
三休橋筋整備事業の取り組みを紹介 |
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地下通路のパネル群 |
ガス灯のある風景 |
建築史家 橋爪紳也氏のことば |
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和田先生の著書 「船場吹き寄せ」 |
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南は堀川通から北は土佐堀通までの筋 を彩る建物・店舗 |
筋に面してひときわ威風を誇る 綿業会館(重要文化財) |
喜多俊之氏デザインの 風情あるガス灯 |
三休橋筋が 語られています。 |